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escher × 遠藤 諭
エッシャーのことを意識したのはマーティン・ガードナー※という人の有名な数学エッセイ「数学ゲーム」だと思います。何冊も本になっていますが『ペンローズ・タイルと数学パズル』(一松信訳・丸善刊)などに収録されています。

ここで登場するペンローズ※というのは、先日亡くなったホーキング博士との「宇宙物理」に関する共同研究者でもあり「意識」や「心」の研究でも最先端をいく英国の科学者。そんな人物が、エッシャーと同じ平面を同じ形の図形で埋め尽くす「敷き詰め(テセレーション)」の問題に取り組んでいます。

そういえば、エッシャーの《滝》や《上昇と下降》などの不可能図形の作品も、ペンローズから刺激を受けたものだそうですね。

子供のプログラミングで論理的な思考を育てようという話がいまありますが、エッシャーの絵をたくさん見るというのはどうでしょう?

ブラックホールの特異点定理、量子重力理論、量子脳理論など、ペンローズの業績を見ると超むずかしい言葉が並びますが、実は、子どもにもわかる平面タイル張り(敷き詰め)や不可能図形をずっと先までいくと本当の宇宙の秘密が隠されているんじゃないかとも思えます。そういう目に見えない「知」を与えてくれるところがエッシャー作品にはあります。
遠藤 諭
Profile:遠藤 諭(えんどう・さとし)/ 株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員
IT専門誌『月刊アスキー』編集長などを経て、2013年より現職。ミリオンセラーとなった『マーフィーの法則』など書籍企画も手掛ける。現在は、デジタルとコンテンツの調査・コンサルティング、人工知能・プログラミング関連のメディア事業を行っている。著書に、『近代プログラマの夕〈1/2〉』(ホーテンス・S・エンドウ名義、アスキー)、『ジェネラルパーパス・テクノロジー』(野口悠紀雄氏との共著、KADOKAWA)、『NHK ITホワイトボックス 世界一やさしいネット力養成講座』(講談社)など。
2018年1月、米クラウドファンディングKickstarterで錯視を利用した「アニメーションフローティングペン」のプロジェクトで195%を達成した。
※Martin Gardner(マーティン・ガードナー)1914年 - 2010年。アメリカ合衆国の数学者、著述家。レクリエーション数学だけでなく、マジック、哲学、擬似科学批判、児童文学にも偉大な足跡を残す。生涯に70冊以上もの著作を遺した。
※Roger Penrose(ロジャー・ペンローズ)1931年 - 。イギリスの数学者、宇宙物理学・理論物理学者。1950年代に「ペンローズの三角形」を「不可能性の最も純粋な形」として考案し、エッシャーにも大きな影響を与えた。
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《メタモルフォーゼⅡ》1939-1940年

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